伽羅薫る

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  昨年末に伽羅を入手して、
  新年用の練香を作りました。
   
  調合方 源氏物語・梅枝より 
  承和秘方 仁明天皇作 









伽羅銘【月の影】の引粉、沈香・白檀・薫陸・貝香・麝香月の影は、甘み酸味が強く、蘭の花のようにふわっと丸みを帯びた香りです。

単体で楽しむ銘つきの伽羅の個性を消さないように、甘みの沈香と辛みの沈香を加え、方に従い調合してみると、胸の奥を揺さぶる、えも言われぬ薫りができました。源氏の君と同じく、庭の桜の木の下に埋めて熟成しました。

春障子の書き込みに、練香の薫き方について質問がありましたので、源氏物語から引用いたします。男子に伝えない〈承和の御いましめ〉があるにもかかわらず、娘の御裳儀のために秘方を調合する光源氏は、鈴虫の巻で、薫き方についてこのように仰せです。

與謝野晶子訳
薫香(たきもの)をけむいほど女房たちが煽(あお)ぎ散らしているそばへ院はお寄りになって、
「空(そら)だきというものは、どこで焚いているかわからないほうが感じのいいものだよ。富士の山頂よりももっとひどく煙の立っているのなどはよろしくない。説教の間は物音をさせずに静かに細かく話を聞かなければならないものだから、無遠慮に衣擦れや起(た)ち居の音はなるべくたてぬようにするがいい」などと、例の軽率な若い女房などをお教えになった。


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現代では静かな姿で心和ませる富士山ですが、平安時代には延暦の大噴火19年~21年800~802貞観6年の大噴火864年、二回の大噴火の記録が残っています。
紫式部の生存は970年~1031年といわれ、富士山は盛大に噴煙をあげていたのでしょう。
今では、富士山の煙がぴんときませんが、練香は煙をださないで薫くのが大切な基本です。 



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この記事へのコメント

2009年01月17日 13:23
ねり香様
二つほどメッセージを送付いただき有難うございます。 貴ブログの更新もお忘れなく!

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